2011年6月19日日曜日

そつじゅ


 一人娘が企画した、卒寿のささやかなお祝いを、たぶのきで。

 六人兄弟の中で存命の8歳年下の弟と他の姉妹を母に持つ二人の姪を招き、娘の家族4人と共に。

 昔話に花が咲き、楽しそうだった、嬉しい顔をしていた;よく覚えている、そして若くて元気だった50年以上前の話など、だから・・・。

 30年位昔、夫に先立たれた時は、すぐにでも夫を追いかけそうに憔悴していた。本人もそう思ってたようだけれど、少しして元気になり、この20年は一人でやってきたが、今、心身ともちょっとだけ疲れてる。

 このところ、少し認知症が入ってきてると思ってたら、「うちに帰る」*と言い出した。先を行っている母の歩んだ道を確実にたどり始めたようだ。

 この変わり目は、自分を理解するのに苦しむのだろう・・・早く通り過ぎてほしい。あなたがそうして生きてきたから、あなたの娘や孫が今いるのだ、と言うことを納得するのは難しいのかもしれない。でも・・・そう、これからはもっと今を楽しく生きてほしい。

 *この「うち」とは昔の家のこと。今回は他の言葉から横浜の家のようだったが、認知症の進行に伴って、次第に自分の子供時代育った家になっていった、母の場合。

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