2012年1月2日月曜日

旅立ち


 昨日のお昼頃に緊急連絡のメールが入った;すぐ、それと頭に浮かんだ。

 昨春から体調を崩されておられた、歌う仲間;介護施設を訪問して歌う時には、いつも「皆様と同年齢の人がいるんです」とか「最高齢者は大正13年生まれなんです」とか紹介されてた。毎週月曜日の練習後には毎回、指揮者を交えて音楽談義をしながら、楽しい酒を飲まれていた、先輩。

 私たちの団の、今や十八番の一つ、「雨後」(*)という三好達治作詞、多田武彦作曲の男声合唱曲が大そうお気に入りで、その詞を醸し出す、昔住んだことのある安曇野あたりにわざわざお出かけになり、有明山の山影・夕焼け空・その下の田の薄明かりを描いた油彩画を見せてくれたり。      

 *以下が、「雨後」の歌詞。

    一つ また一つ 雲は山を離れ 
    夕暮れの空に浮かぶ
    雨の後 山は新緑の襟を正し 
    膝を交へて並んでゐる
    峡の奥 杉の林に 
    発電所の燈がともる
    さうして後ろを顧みれば 
    雲の切れ目に 鹿島槍

 ☆写真(**)の左端が、その先輩。
     **いつも控えめで、中々写真に写らないようで、やっと見つけた、これは2年前の写真。

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