2011年8月5日金曜日

薪能



 いつもの山荘一泊のとんぼ返りの忙(せわ)しさだったんですが、その甲斐、充分、余りあるもの、でした。

 演目は、大震災の犠牲者への鎮魂、災害が起こらぬようにとの思いを込めた選曲とのことで、上田公威による能「経正」、野村萬斎による狂言「柿山伏」、観世清和による能「紅葉狩(鬼揃)」。・・・一応、付け焼刃で予習をして臨んだので、それなりに、楽しめました;ちゃっかり者です。

 標高1300m位の高原の舞台を囲む、深い木立からヒグラシの鳴き声が轟く。また別の方から前の鳴き声を被せるように鳴き、夕暮れ時を物悲しくさせるような・・・。この時は、風はまだ涼しく、心地よい微風だったんですが、暗くなってくると、風が寒く、強くなってきたが、まあ、予報されていた雨は降らず、よかったものだ。そして、風邪もひかず、安堵。

 山荘に帰って、ガーデン菜園の野菜たち中心の、楽しい語らいの夕食。

 翌日4日午前は、この季節にあわせた、買い物と観光;素晴らしいツアーを組んでいただき、ほんと、ありがたいこと。感謝!! ・・・明日以降のたぶログに順次紹介の予定です。

 ☆写真・左は能が始まる前の舞台と会場、右は終了して堤や笛の奏者が引き上げているところ(クリックして拡大すると見て取れる。舞台と客席の間には池があって、池面の三人の影も見れる;紅葉狩の衣装の時にはより艶やかでした)。演技中の撮影は禁止されてたんで、お見せできず、残念、と言いながら、撮影OKだとしても、実は舞台に引きつけられてて撮る気にはならなかった、はず。・・・そう、これは実物を見る方がよい。特に今回は、「紅葉狩り」(鬼揃いヴァージョン)で舞台上の役者の数も多くて衣装などきらびやかで、こんな写真では表せないですから。

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