2009年7月19日日曜日

クラヴィコードを囲んでしまって (たぶコン)













 今回、演奏者の上尾さんのご意向によって、椅子をほんとにクラヴィコードを囲むように配置しました。

 お陰で、お客様(特に前列の)は目の前で演奏と楽器を楽しめました。(お陰で、当日ご来場のお客様にも入っていただき、たぶのきとしても、32名様+αのお客様を割と楽々収容できました。)
 (背景の展示は今個展開催中の望月さんの作品群、です。)

 座席配置の意味は、実はクラヴィコードって、音がすごく小さいからなんですね。ほんと小さい!ですから、エアコンの風音も雑音として聞こえてしまうので、エアコンも切り、入口ほかを開け放し自然の換気の中で演奏されました。すると、鶯の鳴き声が入って来たりしましたが、上尾さんのクラヴィコードの音色と静寂(PPも聴こえました)を楽しませていただきました。

 演奏曲目は、JSバッハ「2声のインヴェンションより1・3・4・8・13・15番」「トッカータとフーガニ短調BWM565(演奏者により手鍵盤用編曲)」、CPEバッハ(JSバッハの次男)「幻想曲イ長調」「『スペインのフォリア』による12の変奏曲」、WFバッハ(長男)「幻想曲ホ短調」、WAモーツァルト「ピアノソナタハ長調K545」、でした。アンコールの曲は;作者不詳(上尾直毅編曲):マリサパロスによる変奏曲、でした。

 演奏の前に、楽器や作曲者やその時代背景を分かり易く解説していただきましたが、中でも特筆すべきは、モーツァルトのあの有名なオペラ「魔笛」がクラヴィコードを使って作られた、との事~クラヴィコードが素晴らしい楽器であることの証し。魅力倍増、ですね。・・・確かに上尾さんの演奏を聴いていると、非常に繊細な音楽表現が可能な楽器だと感じられましたので、大作曲家にも好んで使われてたんですね。(これで音量がもっと出たら、現代までよく知られた楽器として存在したんでしょうね。)

 ということで(何がということなの??)、・・・非常に暑かったので、アイスコーヒーもお出しして喜ばれました。そしてお菓子は、清涼感を感じられる(はずの)ペパーミントムースケーキをご用意しました。(これは別の機会にご紹介したいと思ってます。)

 

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